まずはじめに。
2018年。企業の約5割が正社員が不足です。
有効求人倍率 1.6倍これを簡単に言えば、625人に対して1,000件の仕事がある状況です。要するに、人よりも仕事の方が多いのです。
なので人(求職者)は仕事を選べます。
さらにいうとその中でも優秀な人材はより良い条件の仕事を選べます。
そしてその優秀な人材を企業がとりあっています。
中小企業、零細企業に応募する人材は、さらにそこから溢れた人です。
そしてその溢れた人がさらにその中でよりよい条件の仕事を選ぶのです。
中小企業、零細企業はトップダウンの傾向が強く、社長、役員の運営方針の元に会社の運営を行っています。
そしてその社長、役員が、彼らの若い頃の固定概念をもったまま上の立場にいるのです。
考えてみてください。
そしてその彼らが若いときの求人倍率は1%未満です。
会社が人を選べたのです。月給14万~18万とかで。
その時代を経験した人たちが、その時代と同じ考え方のまま、求人を出しているのに「良い人材」がこない、と嘆いています。
そりゃあいつまでたっても人はきません。
ここからが本題です。
そして結論です。
いい人材はよりいい会社を選択する。
それではいい人材がいい会社と思う会社とはどんな会社でしょうか?
答えは簡単です。
以下の全てを可能な限り兼ね備えている会社こそがいい人材が選択する会社です。
以下に当てはまるポイントが少なければ少ないほど、いい人材から溢れた人材しか選択できなくなります。
- 給料がいい
- 福利厚生がしっかりしている
- 残業がない、休みが多い
- やりがいがある
- 自分にあった仕事
- 職場環境、人間関係が良い
- 会社の知名度、ステータスが高い
それぞれの業種や企業によって求める人材は異なるとは思いますが、中小企業が求めている「いい人材」の核となる部分は、ある程度共通するコアな部分はあるかと思います。(そのコアの部分は一般常識だったり最低限の礼儀作法・受け答えだったりいろいろあるかと思いますが)
でもまずいい人材があなたの会社に来ますか?
あなたの会社は
今の時代の求職者にとって良い給料ですか?
休みがたくさんありますか?
残業がないですか?
職場環境はいいですか?
福利厚生はしっかりしてますか?
有名な会社ですか?
もしそうでなければ、いい人材は大企業を中心にその条件を満たした企業にとられます。
そしてその大企業さえも人材確保のためにこの条件をよりよいものにしようと企業努力をしています。
大企業でさえいい人材を取り合いしているのです。この条件から遠い企業であれば、到底太刀打ちできません。
今の求職者側が求める条件(10年、20年前ではありません。今を見てください)は、
- 給料がいい
- 福利厚生がしっかりしている
- 残業がない、休みが多い
- やりがいがある
- 自分にあった仕事
- 職場環境、人間関係が良い
- 会社の知名度、ステータスが高い
です。
この全てを選ぶ人は、まず学生時代にしっかり勉強して、ある程度大きな規模の会社、自分が求めている会社により近い会社に入社しています。
そしてそのような人材を企業が取り合っています。
ですので、基本的にはより良い条件を提示できる企業にいい人材は片っ端から取られています。
簡単に言うと、いい人材から順番により大きな企業に、中堅の人材を中堅企業で、そしてその残りの人材を小さな規模の企業が争って獲得しなければならないのです。
ですので、中小企業が選択できるのは、より良い条件の企業には入れなかった人材 となるのです。
下記のようにそれぞれの評価を5点満点にして、最高30点として考えるとわかりやすいかもしれません。
給料がいい | 5 |
福利厚生がしっかりしている | 5 |
残業がない、休みが多い | 5 |
やりがいがある | 5 |
自分にあった仕事 | 5 |
職場環境、人間関係が良い | 5 |
会社の知名度、ステータスが高い | 5 |
より高い労働条件 | |
---|---|
30点満点 | 人材レベル5 |
25点以上 | 人材レベル4 |
15点以上 | 人材レベル3~4 |
0-14点 | 人材レベル1~3 |
より低い労働条件 |
求職者により高い条件を提示できない企業は、人材レベル1~3の人材を取り合うことになります。
その中でももちろん点数が高い企業の方が高い人材レベルの人材を取りますので、この点数が0点から5点の企業の求人応募をする人材は、
はっきり言ってそれなりの人材レベルの求職者となっても仕方がないのです。
この点数を上げるために企業は努力しているのですから、それができないのであれば甘んじて受け入れてください。
さて、中小企業のうちに0-14点の企業であれば、いい人材がいい企業に流れる中、人材レベル1~3の中でもできるだけ高いレベルの人材が欲しいところです。
そしてこの人材レベルの中に多くいるのが、企業が思う、企業にとって「惜しい人材」です。
例えば
- 人間性が良い
- 頑張りやさん
- 礼儀正しい
- モチベーションが高い
なのに、
- 未経験
- 住まいが遠い
- 短期を希望
- そのポジションの人材を必要としていない
などなど。
他にも、
- 能力が高い
- 経験がある
なのに
- 態度が良くない
- 考え方が会社の考え方と異なる
- モチベーションが低い
- 短期希望
- 住まいが遠い
など。
その全てを兼ね揃えた人材は人材レベル4や5なので、よりよい条件の企業に就職してます。
転職のときも当然より高いレベルの企業を選びます。
現に若い世代の離職率がかなり高くなっています。
それは、会社を辞めても他にたくさんの会社が選べる時代だからです。
まず受け入れてください。
給料や福利厚生、より良い職場環境や休日の多さ などの条件を提示できないのであれば、それに見合うレベルの人材(人材レベル1~3)しかあなたの会社には来ないということを。
ここからは人材レベル1~3に多い特徴を記載します。
- ある程度できる
- ある程度できるが性格に難がある
- ある程度できるが協調性がない
- ある程度できるが何かしらの癖がある
- ある程度できるが手を抜く
- あまりできない
- あまりできないが頑張りやさん
- あまりできないが協調性がある
- あまりできないが人に好かれる
- あまりできないがリーダーシップを発揮する
- できない
- できないのに頑張らない
- できないのに性格に難がある
- できないのに強調性がない
- できないのに手を抜く
ここで挙げられたような人材を小さな企業で取り合うのです。
まずはそこを受け入れてください。
受け入れないのであれば、ずっと いい人材がこない なぜだ と嘆いててください。
もしくはこの少子化の時代であなたの会社にとっていい時代になるのを現状の経営で耐え忍びながら待つか、
もしくは不本意かもしれませんが時代に合った会社、より良い人材に求められる会社になるように努力をするか、
どれを選ぶのも自由です。