「夜中の2時に突然吠えて目が覚める」「毎晩続いて睡眠不足になってきた」「近所への迷惑が心配でノイローゼになりそう」こんなお悩みを抱えている飼い主さんは非常に多いです。
夜中の吠えは飼い主にとっても犬自身にとっても、そして近所の方にとっても大変な問題です。でも原因さえ正しく特定できれば、必ず改善できます。この記事では5つの原因と今夜から実践できる具体的な対策、犬種・年齢別のポイントまで詳しく解説します。
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📋 目次
- 犬が夜中に吠える5つの原因
- 原因を特定するためのチェックリスト
- 今夜から試せる対策5選
- クレートトレーニングの具体的な手順
- ホワイトノイズを使った対策
- 犬種・年齢別の夜鳴き対策
- やってはいけないNG行動
- 改善の目安期間とよくある質問(FAQ)
犬が夜中に吠える5つの原因
原因① 分離不安(一人で寝かせると吠える)
夜中の吠えで最も多い原因が分離不安です。「飼い主と一緒にいたい」「一人が不安でたまらない」という感情から吠えます。特に日中ずっと飼い主と一緒にいる犬が、夜だけ別室で寝る場合に起きやすいです。
分離不安は徐々に進行することが多く、最初は「少し鳴く程度」だったものが、反応してあげるたびに「吠えれば来てくれる」と学習して悪化します。
分離不安のサイン:
- 飼い主が見えなくなると鳴き始める
- 外出前に飼い主の行動(鍵を持つ・靴を履くなど)に反応して不安になる
- 帰宅すると異常に喜ぶ・興奮する
- 飼い主のそばを常に離れない(シャドーイング)
- 一人にすると破壊行動・粗相をする
原因② 外の音・気配への反応
犬の聴覚は人間の4倍以上と言われています。窓や玄関近くで寝ている犬は、人間には聞こえない音(遠くを走る車・隣人の生活音・野生動物・他の犬の声など)に反応して吠えることがあります。
特に聴覚が敏感な犬種(柴犬・秋田犬・ビーグル・シェットランドシープドッグなど)で起こりやすく、「何もないのに吠える」と感じても実際には何か聞こえているケースがほとんどです。
原因③ 運動・刺激不足
1日の運動量が足りていないと、夜にエネルギーが余って眠れずに吠えることがあります。犬種によって必要な運動量は大きく異なりますが、「昼間ほとんど動いていない」「散歩が短い・少ない」場合はこれが主因の可能性があります。
「昼間あまり散歩に行けなかった日に限って夜吠える」というパターンがある場合は、まず運動量を増やすことを最優先に検討しましょう。
原因④ 身体的な不調・痛み
関節炎・消化器系の不調・尿路感染症・認知症(老犬)なども夜鳴きの原因になります。身体的な痛みや不調がある場合、犬は夜中に不快感から吠えることがあります。
身体的原因を疑うべきサイン:
- これまで夜鳴きがなかったのに突然始まった
- 高齢犬(7歳以上)で夜鳴きが始まった
- 特定の姿勢をとると鳴く・触られると嫌がる
- 日中の行動も変わってきた(食欲低下・元気がないなど)
これらに当てはまる場合は獣医師への相談を最優先にしましょう。
原因⑤ 就寝環境の問題
寝床の温度・明るさ・安定感・場所が問題で眠れないケースもあります。特に子犬や老犬は体温調節が苦手なため、暑すぎ・寒すぎで眠れていないことがあります。また、寝床が不安定・狭すぎ・固すぎる場合も眠れない原因になります。

原因を特定するためのチェックリスト
以下のチェックで原因を絞り込みましょう。
| 確認項目 | YES の場合 |
|---|---|
| 飼い主が別室に行く・見えなくなると吠え始める | 分離不安が原因の可能性が高い |
| 就寝場所が窓・玄関・壁の薄い場所に近い | 外の音・気配への反応が原因の可能性 |
| その日の散歩・運動量が少なかった | 運動不足が原因の可能性 |
| 7歳以上・最近急に始まった | 身体的な不調・認知症の可能性→獣医へ |
| 特定の時間帯(深夜2〜4時など)に集中して吠える | 外の音(ゴミ収集車など)への反応の可能性 |
今夜から試せる対策5選
対策① 就寝場所を外音が届きにくい場所へ移動(今夜できる)
外の音への反応が原因の場合、就寝場所を家の中心部・窓から遠い部屋に移すだけで大きく改善することがあります。コストゼロで今夜からできる最初の一手です。
移動が難しい場合は、寝床の周りに本棚・クローゼットなどの遮音効果があるものを置くだけでも外音が届きにくくなります。
対策② ホワイトノイズで外音をマスキング
ホワイトノイズマシンやスマホのホワイトノイズアプリを就寝中に小音量で流すと、外からの音が聞こえにくくなります。人間の赤ちゃんの夜泣き対策と同じ原理で、犬にも非常に有効です。
音量は「ささやき声程度」が目安です。大きすぎると犬のストレスになります。テレビの音やラジオでも代用できますが、突然音量が変わるものは避けましょう。
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対策③ クレートで「安心できる自分の場所」を作る
クレートを「安心できる自分の巣穴」として認識させることが、分離不安の根本的な改善につながります。大切なのは「閉じ込める場所」ではなく「自分から入りたくなる場所」にすることです。
クレートの設置場所は飼い主の寝室の近く(でも同じベッドではない)が最初は安心感を与えやすいです。慣れてきたら少しずつ離していきます。
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対策④ 就寝前に十分な運動・刺激で疲れさせる
就寝1.5〜2時間前に散歩や遊びでしっかり運動させると、適度に疲れて自然に眠れるようになります。
重要:就寝直前(30分以内)の激しい遊びは逆効果です。交感神経が活発になり、かえって興奮して眠れなくなります。就寝1時間前には落ち着いた状態にしておきましょう。知育おもちゃ・コングへのフード詰めなど「頭を使う」活動も疲れさせるのに有効です。
対策⑤ 吠えている間は完全に無視を徹底する
これが最も重要で、最も辛い対策です。どんなに心配でも、吠えている間は声をかけない・そばに行かない・目も合わせない。吠えが止んで静かになった5〜10秒後に穏やかに声をかけます。
「静かにしていると来てもらえる」という新しい学習を積み重ねることで、吠えでなく静かにいることが報酬を得る行動として定着していきます。
❌ やってはいけないNG行動
- 吠えている間に声をかける → 「うるさい!」でも「大丈夫だよ」でも反応になります。どんな声かけも吠えを強化します
- 吠えるたびに添い寝してあげる → 「吠えれば来てくれる」と学習します。一番多い失敗パターンです
- 就寝前に激しく遊んで興奮させる → 寝る直前の激しい遊びは覚醒状態を高め、眠れなくなります
- 就寝場所を毎日変える → 場所が変わると不安になり余計に吠えます。一度決めたら固定しましょう
クレートトレーニングの具体的な手順
分離不安が原因の夜鳴きには、クレートトレーニングが最も効果的です。焦らず段階的に進めましょう。
- STEP1(1〜3日目):クレートのドアを開けたまま、中においしいおやつを置いておく。無理に入れない。自然に入ったら穏やかに褒める
- STEP2(4〜7日目):クレートの中でご飯を食べさせる。食事が終わったらドアを開ける。クレート=良い場所の印象づけ
- STEP3(1〜2週目):ドアを閉める練習。10秒→30秒→1分と徐々に延ばす。泣いたらドアを開けず、落ち着いたら開ける
- STEP4(2〜3週目):昼間の短い昼寝をクレートでさせる。成功体験を積み重ねる
- STEP5(3〜4週目〜):夜の就寝をクレートで始める。最初は飼い主の寝室に置き、慣れたら少しずつ離す
💡 クレートを嫌がる場合
クレートに入れたまま長時間放置した経験がある犬は、クレートに悪いイメージを持っている場合があります。まずクレートの周りでご飯を食べさせるところから始め、少しずつ良いイメージを上書きしていきましょう。
ホワイトノイズを使った対策
ホワイトノイズは外の音をマスキングするだけでなく、犬を落ち着かせる効果もあります。一定のリズムと音量が「安心できる環境」を作り出します。
効果的な使い方:
- 音量は会話程度(40〜50dB)が目安
- 就寝の30分前から流し始めると「これが流れたら寝る時間」という条件づけができる
- ホワイトノイズ・ピンクノイズ・雨音・波音など、犬に合ったものを試してみる
- スピーカーは犬の寝床から1〜2m離れた場所に置く
犬種・年齢別の夜鳴き対策

| 原因タイプ | なりやすい犬種・タイプ | 優先すべき対策 |
|---|---|---|
| 音・気配への反応 | 柴犬・秋田犬・ビーグル・番犬気質の犬 | 就寝場所の移動+ホワイトノイズ |
| 分離不安 | トイプードル・チワワ・マルチーズ | クレートトレーニング(段階的に) |
| 運動不足 | ボーダーコリー・ラブラドール・若い犬全般 | 就寝前の運動量を増やす |
| 認知症(老齢性夜鳴き) | 7歳以上の全犬種 | 獣医師への相談を最優先に |
老犬の夜鳴きについて:高齢犬の夜鳴きは通常のしつけとは別のアプローチが必要なケースが多いです。認知症による夜鳴きは薬物療法・サプリメント・規則正しい生活リズムの維持などが有効です。まずかかりつけ医に相談することをおすすめします。
改善の目安期間とよくある質問(FAQ)
| 原因 | 目安期間 |
|---|---|
| 外の音への反応(就寝場所変更・ホワイトノイズ) | 数日〜1週間で改善することも |
| 分離不安(クレートトレーニング) | 1〜2ヶ月の継続が必要 |
| 運動不足 | 運動量を増やせば1〜2週間で改善 |
Q:完全無視がどうしても辛いです。何か別の方法はありますか?
A:完全無視が最も効果的ですが、精神的に辛い場合は耳栓をする・別室のドアを閉めるなどで対処しながら継続しましょう。吠えが止んだ5〜10秒後に静かに声をかけることは問題ありません。
Q:2週間試しても全く改善しません。
A:2週間で改善が見られない場合、原因の特定が間違っている可能性があります。身体的な原因(痛み・病気)の可能性を獣医師に確認する、または分離不安が深刻な場合はプロのトレーナーへの相談をおすすめします。
Q:マンションで吠えが続いています。近所への対応はどうすればいいですか?
A:まず近隣への挨拶と謝罪を。その上で「改善に取り組んでいる」ことを伝えておくと理解を得やすくなります。管理会社への相談も選択肢の一つです。
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この記事について
複数の犬と暮らしてきた経験をもとに執筆しています。記事の内容は個人の飼育経験と各種専門書・研究をもとにまとめています。深刻な問題行動については獣医師・専門トレーナーへのご相談もご検討ください。
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