何度教えてもトイレを失敗する犬へ
犬がトイレを覚えない原因と直し方
失敗した時の対処・シートの教え方
「何度教えても違う場所でしてしまう」「一度は覚えたのにまた失敗が増えた」「失敗した時に叱っていいのかわからない」・・・犬のトイレトレーニングは、多くの飼い主さんが悩むテーマです。
犬がトイレを覚えない時は、犬が悪いというより、場所・タイミング・褒め方・環境のどこかで伝わりにくくなっていることが多いです。この記事では、トイレを覚えない原因と、今日からやり直せる具体的な手順を整理します。
今の環境と対応をチェックして改善ポイントを確認できます
この記事でわかること
- 犬がトイレを覚えない主な原因
- トイレトレーニングをやり直す基本手順
- 失敗した時に叱らない方がいい理由
- トイレシート・トレー・消臭スプレーの選び方
- 子犬・成犬・老犬のトイレトレーニングの違い
- 急に失敗が増えた時に動物病院へ相談したいサイン
目次
犬がトイレを覚えない原因
犬がトイレを覚えない時は、単に「覚えが悪い」のではなく、犬にとってトイレの正解がわかりにくい状態になっていることが多いです。
場所がわかりにくい
シートの場所がよく変わる、トイレの範囲が狭い、生活動線から遠いなどが原因になります。
成功体験が少ない
偶然でも正しい場所でできた経験を増やさないと、犬は何が正解か覚えにくくなります。
失敗を叱っている
叱られると「排泄してはいけない」と誤解し、隠れてするようになることがあります。
原因1. トイレの場所が頻繁に変わっている
犬は「このシート」だけでなく、「この場所でする」という感覚でも覚えます。トイレシートの位置を頻繁に変えると、犬はどこでしてよいのか迷いやすくなります。
最初のうちは、トイレの場所を固定しましょう。どうしても移動したい場合は、一気に場所を変えるのではなく、少しずつ移動する方が失敗しにくくなります。
原因2. 失敗した時に叱っている
トイレの失敗を叱ると、犬は「この場所が違う」ではなく、「排泄すると怒られる」と受け取ることがあります。その結果、飼い主が見ていない場所で隠れて排泄する、部屋の隅でする、排泄後に逃げるなどの行動につながることがあります。
トイレトレーニングでは、失敗を叱るより、成功できる環境を作って、成功した時に褒める方が大切です。
原因3. 褒めるタイミングが遅い
犬がトイレシートでできた後、しばらくしてから褒めても、何を褒められたのか伝わりにくいです。褒めるタイミングは、排泄が終わった直後が基本です。
排泄中に大きな声で褒めると途中でやめてしまう犬もいるため、終わった瞬間に明るく褒めて、必要なら小さなおやつを与えます。
原因4. 行動範囲が広すぎる
家に来たばかりの子犬や、まだトイレを覚えていない犬に、最初から部屋全体を自由に歩かせると失敗しやすくなります。トイレまで戻る距離が長い、遊びに夢中で間に合わない、場所を忘れるなどが起きるからです。
最初はサークルやゲートを使い、失敗しにくい範囲で過ごさせる方が成功体験を作りやすくなります。
原因5. 排泄のサインを見逃している
犬は排泄前に、床を嗅ぐ、くるくる回る、急に落ち着かなくなる、部屋の隅に向かうなどのサインを見せることがあります。これを見逃すと、トイレに誘導するタイミングを逃してしまいます。
急に失敗が増えた時は体調も確認する
以前はトイレができていたのに、急に失敗が増えた場合は、しつけの問題だけでなく体調不良が関係していることがあります。
次のような変化がある場合は、トイレトレーニングをやり直す前に動物病院へ相談してください。
- 急に尿の回数が増えた
- 少量ずつ何度もする
- 血尿がある、尿の色やにおいがいつもと違う
- 排尿時に痛がる、鳴く、長くしゃがむ
- 水を飲む量が急に増えた
- 寝ている間に漏れている
- 高齢犬で急に失敗が増えた
- 下痢、嘔吐、元気がない、食欲がない
膀胱炎、尿路感染、尿石、糖尿病、腎臓病、ホルモンの問題、加齢による尿漏れなど、排泄の失敗に見える症状の背景に病気がある場合もあります。急な変化や体調不良を伴う場合は、自己判断で叱ったり練習を増やしたりせず、獣医師に相談しましょう。
トイレトレーニングの基本手順
トイレトレーニングは、「失敗を減らす」よりも「成功を増やす」と考える方がうまくいきます。最初は犬が正解しやすい環境を作り、少しずつ範囲を狭めていきます。
STEP1. まずは失敗しにくい環境を作る
サークルやゲートを使って範囲を限定する
最初は、トイレシートに行きやすい範囲で過ごさせます。まだ覚えていない犬に部屋全体を自由にさせると、トイレに戻れず失敗しやすくなります。
子犬やトレーニング初期は、サークル内に広めにシートを敷き、「シートの上でできた」という成功体験を増やします。
STEP2. 成功した瞬間に褒める
褒めるのは排泄が終わった直後
シートの上でできたら、終わった直後に明るい声で褒めます。必要なら小さなおやつも使います。
トイレから戻ってきてから褒めると、犬には「戻ってきたこと」を褒められたように伝わることがあります。トイレの場所で、できるだけ早く褒めましょう。
STEP3. 排泄しやすいタイミングで誘導する
犬が排泄しやすいタイミングでトイレに連れて行くと、成功率が上がります。
- 寝起き
- 食後
- 水を飲んだ後
- 遊んだ後
- 興奮した後
- 留守番やケージから出した直後
STEP4. 成功が増えてからシートを減らす
広く敷いたシートで成功が増えてきたら、少しずつシートの枚数を減らします。急に減らすと失敗しやすくなるため、数日〜1週間単位でゆっくり進めます。
同じ場所で安定してできるようになってから、トイレの範囲を少しずつ狭くしていきましょう。
排泄のサインとタイミング
排泄のサインを把握できると、失敗する前にトイレへ誘導しやすくなります。
| サイン | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| 床の匂いを嗅ぐ | 排泄場所を探していることがあります | すぐトイレに誘導する |
| くるくる回る | 排泄直前のサインとしてよく見られます | 急いでシートへ連れて行く |
| 部屋の隅に行く | 落ち着ける場所を探している可能性があります | 目を離さず誘導する |
| 急に落ち着かない | 排泄したい、または場所を探していることがあります | 一度トイレに連れて行く |
| 寝起き・食後に動き回る | 排泄しやすいタイミングです | 先回りして誘導する |
トイレシートと場所の決め方
トイレを覚えない犬では、シートの性能よりも「犬にとってわかりやすい場所か」「成功しやすい広さか」が重要です。
場所は固定する
最初のうちは、トイレの場所を頻繁に変えないようにします。人通りが多すぎる場所、犬が落ち着けない場所、寝床や食事場所に近すぎる場所は避けた方がよい場合があります。
最初は広めにする
いきなりシート1枚で成功させようとすると、少しズレただけで失敗になります。最初は広めに敷き、成功体験が増えてから狭める方が犬も覚えやすいです。
においを残しすぎない
トイレの場所には多少のにおいが手がかりになることもありますが、失敗した場所ににおいが残ると、その場所で繰り返しやすくなります。失敗した場所はしっかり消臭しましょう。
失敗した時の正しい対処法
失敗した時にやってはいけないこと
- 失敗した場所に連れて行って叱る
- 鼻を押し付ける
- 大きな声で怒る
- 叱りながら片付ける
- 「また失敗した」と長く反応する
失敗した時は、犬に反応しすぎず、静かに片付けます。時間が経ってから叱っても、犬には何のことかわかりません。
失敗後の手順
- 犬を静かに別の場所へ移動する
- 失敗した場所をペット用の消臭スプレーでしっかり掃除する
- なぜ失敗したかを考える
- 次に成功しやすいよう、行動範囲や誘導タイミングを見直す
大切なのは、失敗を責めることではなく、次に成功しやすい状況を作ることです。
以前できていたのに失敗が増えた場合
一度トイレを覚えた犬がまた失敗するようになった場合は、原因を分けて考える必要があります。
| 考えられる原因 | 確認すること | 対策 |
|---|---|---|
| シートや場所を変えた | メーカー、素材、サイズ、位置を変えていないか | 一度うまくいっていた状態に戻す |
| 行動範囲が広がった | 自由にできる部屋が増えていないか | 一時的に範囲を戻して成功体験を増やす |
| 環境ストレス | 引っ越し、模様替え、家族の変化、新しいペットなど | トイレ場所をわかりやすくし、再トレーニングする |
| マーキング | 少量を複数箇所にする、家具や壁にかける | 去勢・避妊、環境管理、専門家相談も検討 |
| 体調不良 | 頻尿、血尿、尿漏れ、飲水量増加、痛がる様子 | 動物病院へ相談する |
特に、急に失敗が増えた、尿の様子が変わった、元気がない場合は、しつけのやり直しより先に体調確認を優先しましょう。
子犬・成犬・老犬の違い
トイレトレーニングは、年齢によって考え方が変わります。
| 年齢・状態 | 特徴 | ポイント |
|---|---|---|
| 子犬 | 膀胱が小さく、我慢できる時間が短い | 失敗しない環境と、こまめな誘導が必要です。 |
| 成犬 | 未経験の場合はゼロから覚える必要がある | 子犬と同じように、広めのシートと成功体験から始めます。 |
| 保護犬・環境が変わった犬 | 新しい家のルールがまだわからない | 最初からできると思わず、迎えた日からやり直します。 |
| 老犬 | 筋力低下、認知機能、病気の影響が出ることがある | 叱らず、トイレの数を増やす、近くに置く、受診も検討します。 |
成犬でもトイレは覚えられます。
ただし、これまでの生活習慣があるため、子犬より時間がかかることがあります。最初は「できて当然」と思わず、成功しやすい環境から始めましょう。
トイレトレーニングに役立つグッズ
トイレグッズは、買えば自動的に覚えるものではありません。ただし、環境を整え、失敗を減らし、片付けをしやすくするための補助として役立ちます。
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覚えるまでの期間の目安
犬がトイレを覚えるまでの期間は、年齢、環境、これまでの習慣、家族の対応によって変わります。
| ケース | 目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 子犬 | 数週間〜数ヶ月 | 成長によって我慢できる時間が変わるため、焦らないことが大切です。 |
| 成犬のやり直し | 数週間〜数ヶ月 | 以前の習慣を変えるため、環境管理が重要です。 |
| 一度覚えた後の後退 | 原因による | 環境変化か体調不良かを見極めます。 |
| 老犬 | トレーニングより管理重視 | トイレを近くに増やす、床を守る、受診するなども必要です。 |
「何日で覚える」と決めつけず、失敗回数が減っているか、成功できる場所が増えているかを見ましょう。
よくある質問
トイレを失敗した時は叱らないと覚えませんか?
叱ることはおすすめしません。時間が経ってから叱っても、犬には何を叱られているのかわかりにくく、「排泄すると怒られる」と誤解することがあります。成功した時に褒め、失敗しにくい環境を作ることが大切です。
成犬でもトイレを覚えますか?
覚えられます。ただし、これまでの習慣がある分、子犬より時間がかかることがあります。最初は行動範囲を狭め、広めのシートで成功体験を作るところから始めましょう。
外でしか排泄しない犬を室内トイレにできますか?
可能な場合はありますが、時間がかかることがあります。外で使ったシートを室内に置く、トイレ場所を固定する、排泄しやすいタイミングで誘導するなど、少しずつ室内のシートに慣らしましょう。
シートの上に乗るのに、端で失敗します。
シートの範囲が狭い可能性があります。最初は広めに敷き、成功が安定してから少しずつ狭くしましょう。トイレトレーの枠が苦手な犬もいるため、形状も確認してください。
急にトイレの失敗が増えました。しつけの問題ですか?
環境変化やストレスのこともありますが、尿路トラブル、加齢、飲水量の変化など体調が関係する場合もあります。頻尿、血尿、痛がる様子、尿漏れ、元気や食欲の低下がある場合は、動物病院へ相談してください。
まとめ
犬がトイレを覚えない時は、叱って覚えさせるのではなく、犬が成功しやすい環境を作り、成功した瞬間に褒めることが大切です。
今日から見直すポイント
- トイレの場所を固定する
- 最初はシートを広めに敷く
- 寝起き・食後・遊んだ後に先回りして誘導する
- 成功した直後に褒める
- 失敗しても叱らず、静かに掃除する
- 失敗した場所はしっかり消臭する
- 急な失敗増加や体調変化がある場合は動物病院へ相談する
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