「チャイムが鳴るたびに大騒ぎして宅配員さんに申し訳ない」「来客のたびに吠え続けて会話もままならない」「インターホンの音だけで興奮が止まらない」こんなお悩みはありませんか?
チャイムへの吠えは、正しいアプローチで改善できる問題です。カギとなるのが「チャイム音の録音を使った脱感作」と「来客時のルーティン作り」の2つです。この記事では具体的な手順から失敗しがちなポイントまで詳しく解説します。
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📋 目次
- 犬がチャイムに吠える2つのタイプ
- なぜチャイム吠えは悪化しやすいのか
- やってはいけないNG対処法
- チャイム吠えを直す3ステップトレーニング
- 録音を使った脱感作の詳しい手順
- 来客別・具体的な対処法
- 来客時のルーティンの作り方
- 改善の目安期間とよくある質問(FAQ)
犬がチャイムに吠える2つのタイプ
タイプ① 警告吠え(テリトリーを守ろうとしている)
チャイムの音=誰かが来るサインをテリトリーへの侵入と受け取り、「来るな!」と警告している状態です。多くの犬はこのタイプで、吠えることで相手が立ち去る(宅配員が帰る)経験を繰り返すと「吠えたら追い払えた」と学習し、吠えが強化されていきます。
特徴:低い唸り声を伴う・前に出ながら吠える・毛が逆立つ・ドアに向かって吠え続ける
タイプ② 興奮吠え(嬉しくて吠えている)
来客が嬉しくて興奮して吠えているケースです。攻撃意図はなく、むしろ「遊びたい!会いたい!」という気持ちの表れです。
特徴:しっぽを振りながら吠える・ジャンプしながら吠える・来客に飛びつこうとする
タイプによって対処法が少し異なりますが、基本的なアプローチは共通しています。
なぜチャイム吠えは悪化しやすいのか
チャイムへの吠えが特に悪化しやすい理由は「自然に吠えが強化されるしくみ」があるからです。
- チャイムが鳴る → 犬が吠える
- 宅配員が荷物を置いて去っていく
- 犬は「自分が吠えたから追い払えた」と認識する
- 次回から「チャイム=吠えれば追い払える」の学習が強化される
毎日のように宅配便が来る現代の生活では、この学習が毎日繰り返されます。放置すると必ず悪化するのは、このメカニズムのためです。
❌ やってはいけないNG行動
- 飼い主も一緒に玄関に急ぐ → 「大変なことが起きた!」という犬の判断を強化します。飼い主がドシドシ歩いて行くとさらに興奮します
- 「静かに!」と怒鳴る → 飼い主の大きな声が吠えをエスカレートさせます。犬は「飼い主も一緒に叫んでいる」と解釈します
- 吠えている犬を抱っこする → 吠えているその行動を褒めていることになります
- 吠えている最中におやつを見せる → 「吠えるとおやつがもらえる」と学習します。吠えが止んだ後にご褒美を与えましょう
- 来客が犬に「大丈夫だよ」と声をかける → 吠えているのに近づかれ、興奮がさらに高まります。来客にも協力してもらうことが必須です
チャイム吠えを直す3ステップトレーニング
ステップ1:チャイム音をスマホで録音する
まず自宅のチャイム音をスマートフォンで録音します。これがトレーニングの最重要アイテムになります。実際のチャイムが鳴るのを待つのではなく、意図的にチャイム音を出してトレーニングできるようになります。
録音のポイント:
- なるべく実際のチャイム音に近い状態で録音する(場所・距離なども同じに)
- 音量調節が細かくできるスピーカーかスマホに接続して使う
- 複数の音(チャイム・インターホン・来客のノック音)を別々に録音しておくと練習がしやすい

ステップ2:極小音量から「チャイム音=良いこと」を条件づける
録音したチャイム音を犬が反応しないほど小さな音量で再生します。音が鳴った瞬間に高価値おやつ(ジャーキー・チーズなど特においしいもの)を見せて犬の注意を引き、食べさせます。
練習の進め方:
- 1日20〜30回、「チャイム音→おやつ」を繰り返す
- 同じ音量で5日連続・1日20回以上成功したら音量を少し上げる
- 吠えてしまったら音量が大きすぎるサイン → 前の音量に戻す
- 2〜3週間かけて実際のチャイム音量まで上げていく
おやつの選び方:普通のドッグフードでは価値が低すぎます。「チャイム専用」として特においしいものを取っておきましょう。鶏のササミ・ジャーキー・ちゅーるなどが効果的です。
ステップ3:「チャイムが鳴ったらここへ」のルーティンを教える
チャイム音に慣れてきたら、次は「チャイムが鳴ったらどう行動すべきか」を教えます。おすすめのルーティンは「チャイム→指定の場所(マット)に移動→待つ→ご褒美」です。
- まず「マット(指定場所)に乗ったらおやつ」の練習を別途行う(1日5分×2週間)
- 家族に協力してもらい「チャイムを録音で鳴らす→マットに誘導→待てたらご褒美」を練習
- 慣れてきたら実際の来客時にもこのルーティンを使う
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来客別・具体的な対処法
宅配便・郵便の場合
チャイムが鳴ったら犬を別室またはクレートに移動させてからドアを開けます。「少々お待ちください」と伝えて全く問題ありません。継続することで犬は「チャイム→別室に移動→おやつ」のルーティンが定着します。
宅配ボックスの設置も選択肢の一つです。対面での受け取り回数を減らすことで練習の機会を管理できます。
知人・友人の来客の場合
事前に「犬がいて吠えるかもしれないので、最初は無視してもらえますか」と必ず伝えましょう。来客にも協力してもらうことが非常に重要です。
- 来客には犬が落ち着くまで目を合わせない・声をかけない・触れないを徹底してもらう
- 犬が落ち着いた後に床にしゃがんでそっと声をかけてもらう
- 来客からおやつをあげてもらうと「来客=良いことがある」の条件づけが加速する
来客時のルーティンの作り方(週単位の練習計画)
| 週 | 練習内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | 録音音源で極小音量からの脱感作 | 小音量に反応しなくなる |
| 3〜4週目 | 音量を少しずつ上げながら脱感作継続 | 実際のチャイム音量でも反応が減る |
| 5〜6週目 | チャイム→マット移動のルーティン練習 | チャイムでマットに移動できる |
| 7〜8週目 | 実際の来客時にルーティンを使う | 来客時に短時間で落ち着けるようになる |
改善の目安期間とよくある質問(FAQ)
Q:録音の音と本物のチャイムは犬には同じに聞こえますか?
A:完全に同じではありませんが、十分に似た音として認識されます。録音でのトレーニングが本物のチャイムへの反応軽減に有効であることは、多くのトレーナーが実践で確認しています。
Q:マンションで複数の階のチャイムに吠えます。
A:まず最も吠える音(自分の部屋のチャイム)から練習し、それが落ち着いたら他の音にも同様の脱感作を行います。全ての音に対して練習が必要なため時間がかかりますが、基本の手順は同じです。
Q:録音では大丈夫なのに実際のチャイムでは吠えます。
A:録音と実際の音の違い(音質・反響・実際に人が来るという文脈)に反応している可能性があります。実際の来客を協力者に頼んで繰り返し練習することで改善できます。
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この記事について
複数の犬と暮らしてきた経験をもとに執筆しています。記事の内容は個人の飼育経験と各種専門書・研究をもとにまとめています。深刻な問題行動については獣医師・専門トレーナーへのご相談もご検討ください。
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