テラフォーマーズ、話を忘れたので整理する⑨
23巻時点の勢力図と未回収の謎
ここまでBUGS2編からANNEX1編、地球編中盤まで整理してきた。最初はかなりシンプルだった。火星をテラフォーミングするためにゴキブリを撒いた、そのゴキブリが人型に進化していた、人類は火星へ向かいテラフォーマーと戦う。ただそれだけの話に見えた。でも23巻時点まで来ると、もう全然シンプルではない。
テラフォーマー、一警護、日本政府、火星帰還組、神奸達、ニュートン一族、九頭龍、祈る者、サムライソード。勢力も人物も増えすぎて、普通に読むだけだとかなり混乱する。しかも23巻は6年ぶりの新刊で、まだ完結していない。「今どういう状況だっけ?」となるのは自然だ。今回は23巻時点での勢力図と、まだ回収されていない謎を整理しておく。
23巻時点の大きな状況
火星でのANNEX1編は一区切りした。でもそれは「人類が勝った」ではない。多くの犠牲を出し、重要な情報を得て、生き残った者たちが地球へ戻った。でも地球はすでに安全ではなかった。テラフォーマーは地球に入り込み、東京は侵食されている。一警護が動き出し、地下水路や人工島で戦いが起きる。
23巻では小町小吉・蛭間一郎・膝丸燈を巡る流れと、サムライソードとハンニバルの因縁が大きく動く。つまり23巻時点では、火星編の後始末と地球での最終決戦前夜が同時に進んでいる。ここがややこしい。火星の話が終わったようで、火星の因縁はまだ地球に残っている。
23巻時点 勢力図
各勢力を立場ごとに整理する。「状態」は23巻時点での大まかな立場で、単純に味方・敵と割り切れない勢力も多い点に注意。
- 膝丸燈(地球編の中心)
- 草間朝太郎(ジャパン3位)
- 染矢龍大(ジャパン2位)
- 本郷丈一(ジャパン6位)
- サムライソード
- 小町小吉(BUGS2生還者)
- ミッシェル・K・デイヴス
- シルヴェスター・アシモフ
- マルコス・E・ガルシア
- アレックス・K・スチュワート
- イワン・ペレペルキナ
- エヴァ・フロスト
- 蛭間一郎(総理大臣)
- BUGS2生還者でもある
- 火星帰還組との関係が複雑
- 祈る者(中心的存在)
- 地球に潜伏・繁殖中
- 日本各地で侵食進行
- 組織的に動く
- ニュートン一族が絡む
- 中国軍上層部が絡む
- テラフォーマーとも協調
- 全体像はまだ不明
- ジョセフ・G・ニュートン
- アレクサンドル・ニュートン
- 火星・地球両方に関与
- 真の目的不明
- 凱延超(凱将軍)
- 中国軍の一部
- 小吉を巡る動きに関与
- 神奸達との関係あり
- サムライソード(一警護)
- ハンニバル(敵対側)
- 豪華客船での対峙
- 因縁の全貌は未回収
各勢力の詳細整理
勢力① 一警護
地球編の中心になる民間警備会社。読みは「はじめけいご」。地球に潜伏したテラフォーマーと戦う実働部隊で、ジャパン・ランキングを持つ社員が揃っている。燈だけでなく草間朝太郎(3位)・染矢龍大(2位)・本郷丈一(6位)・サムライソードなどの強者がいる。火星編でいうANNEX1乗組員と同じ役割を地球編では担う組織だ。
勢力② 火星帰還組
ANNEX1編を生き残った面々。火星で何が起きたかを直接知っている存在として、地球編でも重要な立場にいる。小吉・ミッシェル・アシモフ・マルコス・アレックス・イワン・エヴァ。それぞれが火星の因縁を背負ったまま地球の戦いに関わっている。
勢力③ 日本政府・蛭間側
蛭間一郎はBUGS2の生還者でありながら日本の総理大臣でもある。政治側の中心にいるが、単なる政治家ではない。火星の地獄を知り、テラフォーマーの怖さも人間側の裏も知っている。小吉とは同じ地獄を見た者同士だが、まったく違う道を歩んできた。この2人の関係が作品全体の軸の一つだ。
勢力④ テラフォーマー側
当然だが地球編でも最大の脅威。火星編と違うのは、地球のテラフォーマーが人間社会に入り込んでいる点だ。ただの怪物ではなく、知能があり組織性があり、祈る者という中心的存在もいる。地球環境でさらに進化している可能性もある。
勢力⑤ 神奸達(スニーカーズ)
地球編最大のわかりにくい敵。読みは「スニーカーズ」。人間側の裏切りと利権の象徴で、ニュートン一族・中国軍上層部・テラフォーマーなどが絡む複合的な存在だ。テラフォーマーという外敵がいるのに、人間側で手を結ぶ者まで出てくる。火星編の第4班の裏切りが、地球編ではこの規模に広がっている。
勢力⑥ ニュートン一族
ジョセフ・G・ニュートンを中心とする一族で、火星編から引き続き大きな謎。ジョセフはマーズ・ランキング1位で人類の到達点とされるが、何を目的としているのかが23巻時点でも見えていない。神奸達や各国の動きとも絡み、物語の裏側に大きく関わっていく。
勢力⑦ 九頭龍・中国側
ANNEX1終盤から引き続く重要勢力。中国側といっても凱将軍・中国軍上層部・神奸達との関係など、全員が同じ目的で動いているわけではない点に注意。小吉を巡る動きにも絡み、地球編全体に影響を与える。
勢力⑧ サムライソードとハンニバル周辺
23巻で大きく描かれる個人の因縁軸。豪華客船を舞台にしたサムライソードとハンニバルの対峙は、地球編の中でも少し独立した濃いパートだ。地球編の面白いところは、国や組織の大きな戦いだけでなく、一人ひとりの過去も同時に動いていること。サムライソードはその代表だ。
23巻時点の未回収の謎
日本だけなのか、世界各地にもいるのか、どれくらい組織的に動いているのか、祈る者の指示下にあるのか。地球編の怖さは「敵がどこにいるかわからない」ことで、これが最大の未解決ポイントだ。
テラフォーマー側の中心的存在だが、何を目指しているのかが23巻時点でもまだ掴み切れない。テラフォーマーはただの怪物ではなく、祈る者を通じて何らかの意思を持って動いているように見える。ここは重要な未回収ポイントだ。
誰がどこまで関わっているのか、誰が主導しているのか、テラフォーマーを利用しているのか逆に利用されているのか。神奸達は人間側の闇を象徴する存在だが、23巻時点でも全体像はまだかなり複雑だ。
ジョセフは人類側の味方なのか、自分たち一族のために動いているのか、ラハブやテラフォーマーとどうつながっているのか。23巻時点でも「味方の強さ」より「物語を壊しそうな強さ」を感じる存在。完全な未回収。
23巻で燈に敗れ過去の幻影から解き放たれたが、それで小吉の物語が終わったわけではない。BUGS2の生還者として、ANNEX1の艦長として、奈々緒の死を背負った男として、今後どう動くか。作品の根っこにいる人物なので続きがかなり気になる。
BUGS2生還者でありながら日本の総理大臣。23巻では危機に巻き込まれている。小吉が戦場側の象徴なら蛭間は政治側の象徴で、この2人がどう決着するかは作品全体の大きな軸だ。
23巻では大きく掘り下げられるが、まだ完全には終わっていない。サムライソードの過去、ハンニバルとの関係、この因縁がどこに向かうのか。地球編の個人因縁軸の中核で、続きが気になる。
A・Eウイルス、火星、ラハブ、テラフォーマーの進化、人類との関係。イワンの仮説で整理された部分はあるが、全貌はまだ明かされていない。テラフォーマーズは「火星のゴキブリ退治」から始まり、実は人類の起源や進化に関わるようなSF的な謎まで広がっている。最終的にどう回収されるのかが楽しみでもある。
23巻時点で一番大事な整理
23巻時点で一番大事なのは、敵が一つではないということだ。テラフォーマーだけではない。神奸達がいる、ニュートン一族がいる、九頭龍がいる、人間側の裏切りがある、各国の思惑がある、個人の因縁もある。だから物語がかなり複雑になっている。
でも軸を絞ると見えやすくなる。
- 一警護 → 日本と人々を守る側
- 火星帰還組 → 火星の真実と因縁を背負う側
- 日本政府・蛭間側 → 政治の場で人類の危機に向き合う側
- テラフォーマー側 → 地球を侵食する直接的な脅威
- 神奸達 → 人間側の裏切りと利権の象徴
- ニュートン一族 → まだ底が見えない不穏な存在
- 九頭龍・中国側 → 小吉や地球編の動きに絡む複雑な勢力
- サムライソード周辺 → 地球編の個人因縁を深掘りする軸
続きが出たら、まずここを読み返せばかなり思い出しやすいはずだ。次巻が出るまで時間が空くと、たぶんまた忘れる。でも忘れたらまたここに来ればいい。それがこのシリーズの存在意義だ。
- 01BUGS2編 ── 小町小吉・蛭間一郎・ドナテロ・ティン・奈々緒を整理
- 02ANNEX1編 前半 ── 火星帰還から20年後、ANNEX1計画の始動
- 03ANNEX1編 中盤 ── 各班が分断される死闘を整理
- 04ANNEX1編 後半 ── 第4班の裏切り、人間同士の戦い
- 05ANNEX1編 終盤 ── 通信作戦、燈の覚醒、九頭龍の登場
- 06ANNEX1編 最終盤 ── 火星大戦の終結と戦士たちの帰還
- 07地球編突入 ── 地球にすでにテラフォーマーがいた
- 08地球編中盤 ── 日本侵食、神奸達、小吉を巡る戦い
- 0923巻時点の勢力図と未回収の謎
- 10登場人物・強さランキング TOP20(個人考察)
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