地球編突入
前回までで、長かったANNEX1編を整理しきった。BUGS2の失敗から始まり、20年後のANNEX1計画へ。第4班の裏切り、ジョセフ、九頭龍、テラフォーマーの進化、大量の犠牲を経て、ようやく火星での戦いが一区切りした。
普通の漫画なら、ここで「帰ってきて終わり」になりそうだ。でも『テラフォーマーズ』はそうならない。火星から帰ってきたら、今度は地球がもう侵食されている。
これが地球編だ。本記事では単行本18〜20巻を中心に、火星という閉鎖空間から日本・東京へ移った戦場、一警護とジャパン・ランキング、地下水路、東シナ海の人工島、SPACIALs、神奸達の動きを整理する。宇宙で起きていたはずの地獄が暮らしの場所へ持ち込まれ、物語の雰囲気も任務の意味も大きく変わる。
テラフォーマーズ地球編序盤は何巻?18〜20巻
この備忘録シリーズでは、火星からの帰還後に東京の侵食が判明し、燈たちが地下水路から東シナ海の人工島へ向かう単行本18〜20巻を「地球編 序盤」として整理する。18巻から地球編が始まり、21巻では小吉救出へ焦点が移るため、ここでは一警護の登場と人工島救出戦までを一つの範囲にした。
| 巻 | 公式情報で示される主な展開 | この記事で確認するポイント |
|---|---|---|
| 18巻 | 火星帰還から1年後、東京にテラフォーマーが潜む現実と、一警護の戦いが描かれる。 | 地下水路、燈の新しい立場、日常の裏側にある侵食 |
| 19巻 | 残された端末と斉藤の情報から敵のアジトを特定し、東シナ海の人工島へ向かう。 | 都市の潜入捜査から人質救出作戦への移行 |
| 20巻 | 一警護とSPACIALsが囚われた人々の救出に挑み、神奸達の超技術が脱出を阻む。 | 人工島の戦況、複数勢力の利害、燈とミッシェルの脱出 |
| 続き | 捕らわれた小町小吉を救うため、燈たちが強敵の待つ戦場へ突入する。 | 地球編 中盤で21〜22巻を整理 |
18〜20巻は戦場が短い間に変わるので、「都市への潜伏」「アジトの特定」「人工島での救出」の3段階で見ると流れを追いやすい。
| 段階 | 主な舞台 | 物語上の意味 |
|---|---|---|
| 潜伏 | 東京・地下水路 | 遠い火星の脅威だったテラフォーマーが、人間の日常のすぐ下へ入り込んでいると示す。 |
| 追跡 | 東京から東シナ海 | 端末と斉藤の情報をつなぎ、一警護が敵の拠点と囚われた人々へ迫る。 |
| 救出 | 東シナ海の人工島 | 敵を倒すだけでなく一般人を守る作戦となり、SPACIALsや神奸達も絡んで戦況が複雑化する。 |
前の記事は17巻の火星大戦終結まで。この記事は18巻の東京から20巻の人工島救出戦までを担当する。21巻からは小吉救出と強敵との直接対決が中心になるため、地球編の導入と中盤を混ぜずに読み返せる。
地球編序盤の要点は、戦場が近くなったことだけではない。一般市民の生活を壊さず敵を捕らえ、囚われた人々を救い、人間側に紛れた協力者や国家の思惑も見抜く必要がある。火星で強かった人物でも、地球では護衛・救助・情報戦まで含めて判断しなければならない。その役割の変化を示すのが一警護とジャパン・ランキングだ。
地球編は火星帰還から一年後
地球編は、火星から帰還して一年後の話だ。膝丸燈は民間警備会社「一警護(はじめけいご)」に所属している。この一警護が地球編の中心組織になる。一警護の仕事は、地球に潜り込んだテラフォーマーの捕獲・討伐。つまり、もう地球にはテラフォーマーがいる。
ここが地球編の一番大きな衝撃だ。火星で戦っていた相手が、地球に来ている。しかも東京は多くの人に気づかれないまま侵食されている。日常のすぐ裏にテラフォーマーがいる。地下水路、都市の裏側、知らないうちに広がっている巣。火星よりも、むしろ身近で気持ち悪い怖さがある。
一警護とは?読み方は「はじめけいご」
一警護(はじめけいご)は、火星帰還後の燈が所属する民間警備会社。一般的な施設警備ではなく、地球へ潜伏したテラフォーマーの捕獲・討伐と、人命を守る実働を担う。地球編では、各国の班が中心だったANNEX1編に代わって、日本側の主要組織になる。
| 比較 | マーズ・ランキング | ジャパン・ランキング |
|---|---|---|
| 主な舞台 | 火星の極限環境 | 地球の都市・施設・人間社会 |
| 見る力 | テラフォーマーを制圧する戦闘力が中心 | 警護対象を守る力、救助、都市戦、対人対応を含む |
| 順位の使い方 | ANNEX1乗組員の能力と戦闘実績を整理する目安 | 一警護側の役割と地球環境での強みを読む目安 |
| 注意点 | 順位だけで戦闘の勝敗が決まるわけではない。能力の相性、任務、地形、守る対象の有無で結果は変わる。 | |
マーズ・ランキングの公式判明分はANNEX1編 中盤の一覧、地球編の上位人物と24巻までの戦闘実績を含む個人考察は強さランキングTOP20で分けて整理している。別制度の順位を同じ物差しとして単純比較しないことが大切だ。
一警護とは何か
地球編でまず覚えたいのが一警護だ。読み方は「はじめけいご」。民間警備会社だが普通の警備会社ではなく、地球に潜伏したテラフォーマーに対応するための組織だ。火星編では「各国の班」という形で勢力が分かれていた。地球編では一警護がその役割を担う。
一警護には独自のランキングがある。それがジャパン・ランキングだ。マーズ・ランキングは「火星環境下でのゴキブリ制圧能力」の順位だった。ジャパン・ランキングは「地球環境下での警護対象を守る力」を評価するもの。つまり、火星で敵を倒す力と地球で人を守る力は別物だ。地球編では、戦闘能力だけでなく護衛・救助・都市戦・対人戦・情報戦の要素が増えていく。
膝丸燈は「火星帰りの主人公」から「地球を守る社員」へ
ANNEX1編の燈は、火星で狙われる存在だった。第4班に狙われる、テラフォーマーに襲われる、九頭龍に追い詰められる。火星編の燈は、かなり特別な存在として描かれていた。
でも地球編では、その燈が一警護の社員として働いている。もちろん燈は強い。でも地球編では強いだけでは足りない。市街地で戦う、一般人を守る、敵の巣を探る、人間社会の中でテラフォーマーと戦う。火星のように「敵を見つけたら倒す」だけでは済まない。火星で生き残る戦士から、地球で人を守る戦士へ。この変化が地球編の入口だ。
地下水路から始まるのが、地球編らしい
地球編の序盤で、燈は地下水路へ向かう。敵殲滅の手がかりを得るためだ。この「地下水路」という舞台が、かなり地球編らしい。火星編はSF感のある舞台だった。でも地球編は、いきなり都市の地下だ。東京の下にテラフォーマーがいる。この気持ち悪さがいい。
地球の表側では普通に人が暮らしている。でもその下では、テラフォーマーが巣を作り、動いている。火星編の怖さは「逃げ場のない宇宙の地獄」だった。地球編の怖さは「すでに足元にいる地獄」だ。この違いはかなり大きい。
テラフォーマーは地球でも進化している
地球に来たテラフォーマーは、ただ火星から来ただけではない。都市構造、下水道、人間社会の死角、情報の隠蔽、人間側の協力者や工作員。地球編では、テラフォーマーが単純に襲ってくるだけでなく、人間社会の隙間に入り込んでいる感じがある。
しかも地球には火星よりも豊かな環境がある。水もある、食料もある、隠れる場所もある。そう考えると、地球はテラフォーマーにとってかなり危険な繁殖場所だ。舞台が火星から地球へ移ったことで、スケールは狭くなったようで危機はもっと深刻になっている。
敵はテラフォーマーだけではない
地球編でも、やっぱり敵はテラフォーマーだけじゃない。テラフォーマーを地球に入れたのは誰か、人間側で利用している者は誰か、どの国が何を隠しているのか、誰が本当に人類の味方なのか。このあたりがどんどん怪しくなる。
地球編は火星編よりも政治・工作・裏社会の色が強い。火星では少なくとも目の前に敵がいた。でも地球編では、敵が人間社会に紛れている。しかもテラフォーマーと手を組む人間側の存在まで出てくる。ここが本当に厄介だ。
人工島救出戦とは?敵のアジトで人質を救う作戦
19〜20巻の人工島は、東京の地下水路で得た手がかりの先にある敵の拠点。燈たちは敵を追うだけでなく、囚われた人々を救出するため東シナ海へ向かう。一警護だけでなくSPACIALsも作戦に関わり、テラフォーマー、人間側の敵、神奸達の技術が重なる複合戦になる。
| 勢力 | 序盤での立場 | 整理のポイント |
|---|---|---|
| 一警護 | 地球に潜むテラフォーマーへ対応し、人命救助を行う日本側の実働組織 | 燈、草間、染矢、本郷らの役割とジャパン・ランキング |
| SPACIALs | 人工島の救出戦で一警護と共闘する別の対抗戦力 | 一警護だけではない地球側戦力として登場する |
| 神奸達 | 人間側の裏切りや各勢力の利害が重なる不穏な存在 | 単純な一組織と断定せず、作中で示される関係を分けて見る |
| テラフォーマー | 東京や人工島に潜伏する直接的な脅威 | 火星とは異なり、人間社会と都市構造を利用している |
地球編で混乱しやすいのは、人間対テラフォーマーの二者対立ではなく、複数の組織と裏切りが同時進行するためだ。まず一警護とSPACIALsを救出側、テラフォーマーを直接の敵として置き、神奸達や各国の思惑を別の軸で追うと整理しやすい。
19巻で、舞台は東シナ海の人工島へ
18巻では東京に潜むテラフォーマーと一警護が中心になる。そして19巻では、燈たち一警護のメンバーが残された端末と斉藤の情報をもとに、敵のアジトを突き止める。その舞台が東シナ海に浮かぶ人工島だ。地下水路から人工島へと戦場が広がる。
しかもこの人工島には囚われた人々がいる。テラフォーマーとの戦いでありながら人命救助の要素も強くなる。火星編では戦士たちが自分たちが生き残るために戦っていた。地球編では守るべき一般人がいる。この違いによって戦いの意味が変わる。
SPACIALsとの共闘
20巻では一警護だけでなくSPACIALsも関わってくる。囚われた人々を救出するため、一警護とSPACIALsのメンバーが人工島で戦う。ここでまた地球編の勢力図が広がる。
整理すると、一警護は日本側の対テラフォーマー実働部隊、SPACIALsは人工島の戦いに関わる別の対抗戦力、神奸達(スニーカーズ)は人類側にとって危険な裏側の勢力、テラフォーマーは地球に潜む直接的な脅威。こう見ておくと少し整理しやすい。
神奸達(スニーカーズ)という言葉が本格的に重くなる
地球編で覚えておきたいのが神奸達だ。読みは「スニーカーズ」。簡単にいうと人類側の敵と手を結ぶ裏切り者たちのような存在だが、単純な一組織というより、ニュートン一族・中国軍上層部・テラフォーマーなどの利害が絡む複雑な集合体として見た方がいい。テラフォーマーは敵。これはわかりやすい。でも神奸達は人間側の中にいる敵だ。火星編の第4班の裏切りが、地球編ではさらに大きな構造になっている感じがする。
火星編と地球編の違いを整理しておく
地球編を読むうえで大事なのは、火星編との違いを意識することだ。
- 宇宙船・火星の地表・脱出機
- 閉鎖された極限環境
- 逃げ場がない
- テラフォーマーの圧倒的な身体能力
- 目の前の敵と戦う
- 東京・地下水路・人工島・豪華客船
- 都市と社会の中での戦争
- 逃げ場はあるように見える
- テラフォーマーが社会に入り込んでいる
- 敵がどこにいるかわからない
地球編序盤 登場人物まとめ
一警護側
火星から帰還後、一警護に所属。地下水路の調査や人工島への潜入など地球編序盤の中心人物。火星では狙われる存在だったが、地球では守る側になる。
生存一警護の重要人物。燈の過去・膝丸神眼流ともつながる人物。火星終盤では救援側として関わり、地球編でも日本側の重要戦力。ジャパン・ランキング3位。
生存一警護の上位戦力。ジャパン・ランキング2位。地球編では火星編のマーズ・ランキング上位者のように、ジャパン・ランキング上位者が重要になっていく。
生存一警護のメンバー。地球編で新たに目立ってくる日本側の戦力。一警護は燈だけでなくこうした強者が揃っている組織だ。
生存地球に潜むテラフォーマーへの対応で、一警護メンバーへ指示を出す側の人物。地球編では現場で戦う戦闘員だけでなく、指揮や情報を扱う人物も重要。
地球編序盤で重要な情報を残す人物。燈たちが残された端末と斉藤の情報をもとに敵のアジトを突き止め、舞台が人工島へ移るきっかけになる。
火星帰還組・関係者
火星編の中心人物。地球編でも燈とともに重要な立場。19〜20巻では中国機で脱出を試みる流れも出てくる。各勢力にとって価値のある存在。
生存地球編が進むにつれて小吉を巡る動きが重要になっていく。火星の地獄を知る男として、地球編でも大きな存在感を持ち続ける。
生存敵側・不穏な勢力
人間側の裏切りと利権の象徴。単純な一組織ではなく、複数の利害が絡む複合的な勢力。地球編をややこしくしている最大要因の一つ。
火星編でも不穏だったが、地球編でも神奸達や各国の動きと絡みながら物語の裏側に大きく関わっていく。まだ底が見えない不穏な勢力。
地球編序盤18〜20巻と最新刊の公式情報
物語解説と考察は単行本を読んだ筆者の理解に基づく。巻ごとの展開、人物の班・順位・M.O.手術、最新刊情報は、2026年8月30日に次の集英社公式ページで確認した。
- 集英社コミック公式「テラフォーマーズ 18」:火星帰還から1年後、東京で始まる地球テラフォーマーとの戦い
- 集英社コミック公式「テラフォーマーズ 19」:端末と斉藤の情報、東シナ海の人工島
- 集英社コミック公式「テラフォーマーズ 20」:一警護とSPACIALsの救出作戦、神奸達の超技術
- 集英社コミック公式「テラフォーマーズ 21」:捕らわれた小町小吉の救出へ進む地球編中盤
- 週刊ヤングジャンプ公式「HISTORY」:ANNEX1計画から地球編までの年代と流れ
- 週刊ヤングジャンプ公式「M.A.R.S. RANKING」:順位の定義、人物、班、M.O.手術
- 集英社コミック公式「テラフォーマーズ 24」:2026年8月19日発売
テラフォーマーズ地球編序盤でよくある質問
テラフォーマーズ地球編は何巻から?
火星での大戦争が終結へ向かう17巻の続き、単行本18巻から地球編が本格的に始まる。この備忘録シリーズでは18〜20巻を序盤、21〜23巻を中盤として整理している。
一警護とは何?読み方は?
読み方は「はじめけいご」。火星帰還後の燈が所属し、地球に潜伏したテラフォーマーの捕獲・討伐や人命救助を担う民間警備会社で、地球編の中心組織になる。
ジャパン・ランキングとマーズ・ランキングの違いは?
マーズ・ランキングは火星環境でのテラフォーマー制圧能力を整理する順位。ジャパン・ランキングは地球で警護対象を守る力を見る制度で、護衛・救助・都市戦など任務の違いがある。単純な強さの上下として同列には扱えない。
地球編で東京の地下水路へ行くのはなぜ?
地球に潜むテラフォーマーを殲滅する手がかりを探るため。日常のすぐ下に敵が巣を作っているという、火星とは異なる地球編の恐怖を示す舞台でもある。
東シナ海の人工島へ行くのは何巻?
19巻で燈たちが敵のアジトを突き止めて人工島へ向かい、20巻で一警護とSPACIALsによる人質救出戦が進む。地下水路から人工島へ戦場が広がる区切りだ。
SPACIALsとは何?
地球編の人工島救出戦に関わり、一警護とともに囚われた人々の救出へ動く別の対抗戦力。序盤では、一警護以外にも地球でテラフォーマーへ対抗する戦力があることを示す。
地球編序盤の流れを整理
- 火星から帰還して一年後、地球にはすでにテラフォーマーが潜んでいた
- 燈は民間警備会社・一警護に所属し、地球に潜むテラフォーマーの捕獲・討伐に関わる
- 東京の地下水路で、テラフォーマーの存在と敵側の動きが見えてくる
- 斉藤の情報をもとに、燈たち一警護は敵のアジトを東シナ海の人工島と突き止める
- 囚われた人々を救出するため、一警護とSPACIALsのメンバーが人工島で戦う
- 神奸達の超技術が絡み、燈とミッシェルの脱出を阻む
地球編序盤は、火星編の後日談ではない。火星での戦いが終わったと思ったら、地球はすでに侵食されていた。これが地球編の始まりだ。地球編序盤は一警護が地球に潜むテラフォーマーを追う話であり、地下水路から人工島へと戦いが広がる話でもある。そして同時に、火星で終わったはずの戦争が地球で続いていることを示す話だ。
- 01BUGS2編 ── 小町小吉・蛭間一郎・ドナテロ・ティン・奈々緒を整理
- 02ANNEX1編 前半 ── 火星帰還から20年後、ANNEX1計画の始動
- 03ANNEX1編 中盤 ── 各班が分断される死闘を整理
- 04ANNEX1編 後半 ── 第4班の裏切り、人間同士の戦い
- 05ANNEX1編 終盤 ── 通信作戦、燈の覚醒、九頭龍の登場
- 06ANNEX1編 最終盤 ── 火星大戦の終結と戦士たちの帰還
- 07地球編突入 ── 地球にすでにテラフォーマーがいた
- 08地球編中盤 ── 日本侵食、神奸達、小吉を巡る戦い
- 0924巻時点の勢力図と未回収の謎
- 10登場人物・強さランキング TOP20(個人考察)
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